2023夏 文豪とアニメの地を巡る旅・その7 アリエッティーの家 盛美園
今回の旅の目的は三つ。 太宰治の実家である斜陽館を訪れる事、「借り暮らしのアリエッティー」の舞台の元となった和洋折衷の屋敷、国指定 名称 盛美園を訪れる事、それから仙台の素敵なホテルに宿泊する事自体が目的で行く事。 今日はその二つ目の目的、アリエッティーの屋敷を訪れる。
国指定 名勝とは、日本における文化財の種類のひとつで、日本国および地方公共団体が指定を行ったもの。 ウキペより。 青森県には38件ある。
アリエッティーは数あるジブリ作品の中でも我が家で人気の作品。 この映画のシーンの様に、草木萌ゆ初夏の頃に訪れるのが長年の夢だった。 十和田湖から平川市へは国道102号線を走って約50km、車なら約1時間。 県道103号線を南下して県道117号線猿賀ガーデンラインを西へ進めばすぐに盛美園がある。出きれば午前中に行きたかったが、十和田神社をお参りしたので平川市へ到着したのはお昼過ぎだった。 この辺りは遺跡や神社が点在し個人的に大いに興味を惹かれる場所だ。
盛美園の入り口は屋根付きの門で車でそのまま入って良いものか迷って通り過ぎ、隣にある「四季の蔵 もてなしロマン館」という道の駅の様な土産物店の広い駐車場に一旦車を停めて歩いて見に行ったら数台の車が止まっており駐車場と書いてあった。 改めて車を移動して、門をくぐり抜け細い砂利道を入って行く。 ゆっくりとタイヤが踏みしめる砂利の音が心地良い、まるで映画の冒頭の様だ。
あとで分かった事だがこの駐車場と土産物店の駐車場は歩道で繋がっていた。
紫陽花がまだ咲いている。 当たり前だけど青森と神戸では季節の移り変わりが一ヶ月程違うんだな。 弘前城のお堀の桜もゴールデンウイークが見ごろらしいから。
庭園に向かう道の傍らに朽ち果てた器具。 これは昔の消火設備かな?
入り口で入場料を払うと、先ず係りの方の案内で御宝殿を見学。 相当立派で中尊寺の金色堂を思い出した。 しかしながらこちら方面に知識が無い物だから、みた目のインパクト以外はその工芸の素晴らしさを味わう事は私には出来なかった。 それよりも私はお供え物の巨大な落雁が正立方体である事が気になり、係りの方にその理由を聞いてみたが、「私どもにも分かりません」とクスクス笑っておられた。
落雁より蒔絵を観てほしかったんだろうな。 そして庭園へ。
ついに盛美園の屋敷とご対面。 まさにアリエッティーの家で感激。 これは一生の思い出になるだろう。 なぜだか分からないが私は幼少の頃から洋館が好き。 洋館で暮らしてみたない~
そして定番の記念撮影。 この旅の出発時に娘からサプライズプレゼントされた麻のジェケット、似合ってますかな?
平日の昼過ぎという事もあって、見学客はかなり少なくシャッターチャンスに困らなかった。 今ならグーグルマジックでベストショットも作れるが、私はその時写り込んだ物にも価値があると思っている。
庭園を反時計回りに一周。 山の上から望む。 映画に出て来る庭園にも深い森があったが、かなり参考にされていると思う。 イングリッシュガーデン的な花が少しあればもっと良かったな。 建築当時、もしイングリッシュガーデンの庭師が居たらそうなって居たんじゃないと想像する。 お屋敷が大胆な和洋折衷だから。
庭園の裏には用水路と思しき川が有り、映画ラストでヤカンの船に乗って旅立つシーンが思い起こされる。←それ以上語ったらハマムラさんになっちゃうよ(笑)
屋敷の中も見学できるが一階のみ。 できれば二階にも上がって洋館室内も見学したかった。 あの出っ張りの部分からの庭の眺めはどんなだろう。 でもそういう想像の世界も残して置くのも良いな。
これだけの屋敷だから長押に九尺の槍が有ったりして~、と見上げると。
あった~! まさか本当にあるとは自分で驚いた。
俵星玄蕃のセリフの一節に「長押にかかるは先祖伝来俵弾正鍛えたる九尺の手槍を右の手に」というのがある。 これは良い物を見せてもらた。 この長さの槍を屋内で取り回すのは相当な修練が必要だろうな。
アリエッティーの家を観おえて帰る時、受付の方がわざわざ券売所から出てこられ丁寧なお見送りをして頂いた。
念願叶って幸せな気持ちで盛美園を後にした。
さあ仙台へ向けて出発。 距離312km。 グーグルさん調べ(笑)
本日の体重 55kg
« パンク修理・パンクか所を探すのに苦労した。 | トップページ | 硬膜外ブロック注射を受けた »
コメント