TDF-モービルユニット出動! ユニットと言いつつ一人だが
この週末、三連休を取っていた。 目的は安達太良サービスエリアのウルトラセブンとのコスプレ写真撮影。 私の今年のバイク活動の締めくくりにふさわしい一大イベントだ。
京都を起点に計画した場合、片道800kmなので三日も要らないのだが、私は自他共に認める雨男なので、天気予報で選べるように三日を用意した。 26日の夜仕事が終わって福島県の天気を確認すると、27日、28日、29日ともに降水確率20%、最低気温2℃最高気温19℃、中でも28日は一番条件が良い。 もうこれは行くしかない、私のベストプランがピッタリはまる。 もしこの三日間がダメなら来年6月にする予定だった。 気分的には6月のほうが暖かくていいのだが、何故か今年やって仕舞わなければいけない気が半端なくしていた。 ちなみに最低気温2℃は神戸なら真冬の気温。 神戸での真冬のつもりで着て行く服を準備した。
旅のプラン
27日 京都の実家に立ち寄り
19:00発
28日 5:00 安達太良サービスエリア着
深夜京都着 京都泊
29日 芦屋帰宅
30日 出勤 まさか、ここが出勤にされるとは思わなかった。 まあまあ辛い。
準備不足と体力不足で若干躊躇したが、この好条件で決行できなければ次も無いだろう。 準備不足で迎える決行のは日は猛烈な勢いでやってきた。 出発当日の午前中は、前回の撮影のズボン丈の反省から裾上げを行った。 簡単な作業なのに、慣れないものだから2時間かかった。 指も針で何回さした事か、血がでて痛かった。 持ち物リストは事前に作成しておいたので、スムーズにパッキングできた。 ナイス
27日 13:00 芦屋発 神戸~京都市は快適気温だった。
14:30 京都着 食事して出発まで体調を整える。三男さんにタイヤのエア調整をしてもらった。
19:30 京都発 予定より30分遅れ、これが後々響いてくる。 京都東インターから一路安達太良サービスエリア。
22:09 北陸自動車南条SA 実家からピッタリ150km。 敦賀近辺山間部の猛烈な寒さに早くも後悔。 気温は8℃ぐらいか。 ウルトラセブンも私も寒さに弱い。 給油の前に持っている防寒対策をがたがた震えながら全て行う。 合羽上下着用、ブーツカバー着用、ウインターグローブの中に軍手着用、手拭をマフラー代わりに首にぐるぐる巻き。 お!いけるじゃん。 これならなんとか耐えられる。 防寒対策が効いてそこからは結構快適に走れた。 天気も晴れ、前回の台風とは全然違って走りやすい。 星空がきれいで近い! オリオン座に北斗七星がクッキリと見える。
00:57 有磯海SA 二回目の給油。190km走行 ここまで快調と思ったが、残りの距離を調べると、このままのペースでは5:00に到着できない事が判明。 スタートの30分遅れも痛い。 これはペースアップしかないな。 この判断が重大な過ちを起こす事になる。 この次は黒埼パーキングエリアで給油予定にしていたのだが・・・
03:00 黒埼パーキングエリア手前約10kmの地点でまさかのガス欠。調子にのって飛ばし過ぎた。 燃費が予想以上に悪かった。 トリップは199kmを指していた。 有磯海サービスエリアから黒埼パーキングエリアまで215km、ガソリンが200cc足りなかった。 路肩にバイクを止めて、ウインカーを点滅さし、LEDライトを後方に向けて照射。 ガードレールの外に出てJAFに救援要請。 辛うじて電話がつながるエリアだった。 周りは田んぼなのか真っ暗で何も見えない、そしてあまりの寒さにガタガタ震えが止まらない。
さすがのオートスタッガ-1号もガソリン無しでは走れませんな。
前回のツーリングでは用意していた発煙筒、今回は忘れて行った。 安全ベストも必要だな。 慌てて準備すると碌な事がない。 チェックリストを作る事を決意。
JAFに電話したら、「何キロポストですか」と聞かれたが真っ暗で何も見えない。 前後に100m歩いて探してみたが見つからない。 毎日見て居るはずなのに、どこにあるかわからない、そう距離ポストは中央分離帯側だった。 真っ暗でみえないし、危なくて確認にもいけない。 そうJAFに伝えると、どこのパーキングを過ぎてどの位走ったか聞かれた。 多分、黒埼パーキングエリア手前10km位。 路肩が広い場所で良かった。
30分時間を稼ぐのに1時間半ロスする自分のバカさに腹が立った。 再びガードレールの外に退避したら溝にはまった。 そしてコケる。 もう踏んだり蹴ったり。 最初にガードレールの外に出た一角だけが広かった様で、そこを迂回する様にガードレール沿いに幅20cm水深3cmの側溝があったのだ。 闇と枯草で全く見えない。 そして反対側の足でもう一度溝にはまった。 今回はコケなかった。 幸いにも、ブーツへの浸水は無かった。 履いていたブーツカバーが役にたったのかも知れない。 この寒さでブーツが濡れたら旅を断念しなければならなかったかもしれない。 キープドライは大事。
早く来てくれるかな~、寒いな~星空きれいだな~。
連絡してから約20分で道路公団の様な車がやって来た。 JAFの要請を受けた後方警戒車だった。 ありがとうございます。 これで一安心、その20分後JAFのサービスカーもやって来た。 バイクでの要請は初めてだが、電話でガス欠を伝えてあるので作業は早い。
最初に連絡したオペレーターに車種を聞かれ、何故かと思ったら、燃料の種類の確認だったらしく、ホンダAX-1である事を伝えると、「ではレギュラーガソリンで宜しいでしょうか?」と即答。 すごいな、相手に一覧表でもあるのかな。 さすがJAF。 それとも電話の相手がAX-1乗りとか。 以前、保険会社に更新手続きの電話したら、相手の女性が、「MD21ってAX-1ですよね、私も乗ってました」、という事があった。
JAFが持って来てくれるガソリンは2Lと10Lが選べる。 分割販売は無い。 私の燃料タンクは9Lなので10Lを選択。 1L余ってもいいや、満タンの方がいい。 でも結局、ほぼ10L入ってしまった。 実際のタンクの容量は9.5L位あるのかな?
ガソリン代は¥1,800だった。 クレジット決済ができて便利。 私が今回払ったのはこのガソリン代だけ。 入っていてよかったJAF。 ステマじゃないよ(笑)
後で作業伝票を見たら、出動場所は北陸自動車 下り 453.3kmと記録されていた。 この辺りって、仕事中聴いていたラジオから「驚愕」が流れていた場所ではなかったか・・・
新潟基地から出動してくれた様だが、近かったから救援が早くて助かった。
04:04 到着
04:17 完了
ガソリンを満タンにしてエンジン始動。 しかしかからない。? 二回空振り。 この寒さでAX-1のエンジンは冷え切っていた様で、チョークを引くと直ぐにエンジンはかかった。 よかった~
ロスタイムは思ったより軽く済んだ。 だが私にとってとてつもない1時間の重さだ。 寒い真夜中の出動に感謝の気持ちを込めて、後方警戒の方とJAFの方に寸志を渡す。 なかなか受け取って頂けなかったが半ば強引に。
JAFの方に目的地を聞かれたが、安達太良サービスエリアとは答えがたかったので、会津若松方面へ、と答えておいた。 ウルトラセブンの写真を撮りに、とは言えませんもの(笑)
ウルトラセブンまでの残り距離約200km、ときは04:30。 これで夜明けのセブンは夢と潰えたが、朝日を浴びるティガが居るじゃないか! 気を取り直して、さあ再スタートだ。 そもそも、この計画の起源はティガ&AX-1だったという。
気温が最も下るこの時間に磐越の山間部を通るのは怖い。 でもまさか氷点下は無いよね、10月だし。 凍結防止剤を撒かれたらバイクは辛いぞ。
走りだして直ぐに黒埼パーキングエリアが現れた、やっぱり近かった。 とは言え、とてもバイクを押して行く距離ではないが。 バイクのガス欠の場合、自分で押すか、救援を待つかの境界線は1kmではないだろうか。
新潟中央JCTから磐越自動車へ入る、夜明けまでにはまだ時間がある。 寒い。 気温が知りたいが、不思議なほど気温の表示が無い。 なんで? 闇の磐越自動車、暫くは暗さと寒さの記憶しかない。 何故か脳内で繰り返し流れるマクロスのランナー。
そして更なる悲報。 会津坂下~会津若松 工事通行止め。 おおお
ロスタイムは?、迂回路は?
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