緊張の面持ちでいよいよ店内へ。
「いざ参る」← 「ハルさんの休日」真似したな(笑)
「いらっしゃいませ~、何名様ですかぁ」
お一人様である事を告げると、店の中心にある大きなテーブルに合い席で案内された。 店内はそれほど広くない。
店のあちこちにウルトラセブンを中心に森次さんの出演された関係の写真やオブジェが飾られていた。
パッと店内を見渡したが森次さんの姿は見えない。 まだ来られていないのか?
先客はファミリーが一組、そして合い席のテーブルにモロボシ・ダン目当てだとすぐに分かる二人組ともう一人が居た。 二人組は私より少し年配な感じがしたがひょっとしたら年下かもしれない。 もう一人は35才くらいか。
面白いのが、私も含め皆緊張しているところ。
すると向かいの二人が声になら無い声で「おおお」、私の背後をモロボシ・ダンが通っていった。
私も心の中で「うわ~!」
森次さんは、カウンターキッチンのあたりでスタッフに「お写真お願いします」と言われていた、間違いなくツーショット写真の事だ。
でもレストランに来たのだからまずは注文しなきゃ。 とメニューを見るものの全然お腹は空いていなかった。 私は普段、昼ごはんを食べないからね。
それでも食べるとなればやはり「ダンのハヤシライス」しかない、それから一番大事な注文、モロボシ・ダンとのツーショット写真。
このサービスはメニューの最後のページに載っており、お店の方が撮影し、その場でプリントして森次さんに直筆サインをしてもらって¥500、私はこの料金に良心を感じる。
メニューに載せてくれているから頼みやすいのも良い。
程なくして「ダンのハヤシライス」がきた。 味はとてもあっさりしている、あっさりというかアミノ酸調味料の味がしないというか・・・、ひょとして自家製手作りなのか。 だとしたら益々良い。 近所だったらメニューを制覇しに数回通いたかったな。 でも此処は私の家から500kmの彼方。
以前自販機のトーストを食す為に三男さんと共に500km走った事もあったな(笑)
私がハヤシライスを食べている間に食事が終わった人から順番に案内されて、お店の奥にあるグランドピアノの前で撮影している。 緊張が高まりハヤシライスの味も何処へやら、ハヤシライスの写真を撮るのも忘れていたくらいだ。
私の食事が終わるタイミングを見計らって、この辺も良心的、撮影場所に案内された。
そして念願のモロボシ・ダンとのツーショット写真。
お互い「どうも」と挨拶をした後、あのモロボシ・ダンに肩を組んでもらってパチリ。
テンションマックス!
そこに、近年稀に見る笑顔の私が居た。 後で写真を見て、我ながら、余程嬉しかったんだなと。 撮影の後はモロボシ・ダンとガッチリ握手。 幸せ
写真を見ると、撮影場所は周りのウルトラセブンの装飾品が上手く配置されている事が分る。
撮影の後は店内の写真を撮って、自分用と奥様のお土産にウルトラアイを買った。 ウルトラアイは三種類あって、私は「ウルトラ警備隊西へ」ヴァージョン、奥さんは最終回ヴァージョンのオーダーだった。 三種類あるうちの二つまでを買ったら、「どうせなら」となるのが人情で結局三種類買った、これでコンプリートだ。
ウルトラアイも昔から欲しかった物の一つでリアルな物があれば「何時かは」、と思っていたので今回は良い機会だった。 モロボシ・ダンにも会えたし、ウルトラアイも買った、これで思い残す事はない。 晩秋の日没は早い、少しでも日のある内に距離を稼ぎたいので早々に店を後にした。
12:29 ジョリーシャポー出発
この時点で前回の給油から217km走っているので高速道路にのる前に給油する必要がある。 住宅街の中を走っていたのでガソリンスタンドがなかなか見つからず、藤沢バイパスの入り口近くでやっとガソリンスタンドを見つけて給油。
ODO 25,661km/L 燃費 43.6km/L
好燃費だが多分ここでの給油が少し少なかった様な気がする。 この時点では、まだ日も高く暖かで走りやすかった。 藤沢バイパスから新湘南バイパス、圏央道東名高速へと道は空いていて走りやすい。
厚木から御殿場までは延々と登り勾配が続く、しかし周りのハイペースに吊られてこちらもついついアクセルを開けてしまう。 このハイペ-スがたたり、僅か220km走った所でまさかのガス欠、すぐさま予備びタンクに切り替える。
「ヤバイな」と思いつつも、80km/hまでペースを落とせば次のサービスエリアくらいまでは走れるだろうと思っていた。 ところが、そこから10km走った所で岡崎サービスエリアまで40kmの表示、「何ィ~」これでは10km手前でガス欠の可能性が高い。
さらにペースを落として走行するがどうなのか、かなり焦りがでてきた。 そこへ岡崎東ICが出てきた、岡崎東まできたら岡崎サービスエリアはかなり近いはず、しかし前方を見ると渋滞でハザードランプが見えたので、慌てて岡崎東ICで高速道路を降りた。
すぐさまバイクを止めて燃料タンクの中を確認すると、タンクの底から3cm位しか燃料な無かった。 このまま行けたかもしれないが、高速道路上でガス欠になった時の事を考えると高速道路を一旦降りたのは正解だ。
岡崎東ICを出てみたものの、まあまあ郊外でガソリンスタンドが・・・街が・・・
とりあえず町がありそうな方向へ走ったがガソリンスタンドは見当たらない、これでは燃料を無駄に消費するばかりなので近くを歩いていた御婆ちゃんにガソリンスタンドが近くに有るか聞いてみたら「農協さんが有るよ」との嬉しい返事。 教えてもらった通りに数百メートル走ると懐かしいJASSがあった。 完全な裏道に有り、これでは地元のしか分らないであろう場所だった。
御婆ちゃんありがとう。
16:15 Jセルフ額田ss到着。 ODO 25,929km 燃費34.9km/L
やはり90km/L以上で走ると急激に燃費は悪化する様だ、少しの距離ではあるが、試行区間では合法的に110km/Lで走ったので尚更だろう。
折角止まったので、日没後の気温低下に備えてここで合羽を着こんで出発、合羽あったか~い。
さあ、先を急ごう。
新東名高速から伊勢湾岸に入った辺りで日没となった。 この日は特別寒かったみたいで横風もきつかった。 こういう時に車重の軽いバイクのデメリットが顕著に表れる。 パン・ヨーロピアンだったら快適だっただろうか、などと考える。
伊勢湾岸から東名阪、ひたすら走り続け、そして亀山JCTから新名神へ。
寒い、寒いのは寒いのだがある事に気づく。 体全体は寒いのだが、本来一番先に寒くなる手先やつま先は寒くない、という事は寒さではなく寒気なのだ。 先週若干体調崩し気味だったからな~。
18:47 草津パーキングエリア到着。 ODO 26,093km 燃費39.7km/L
ここから京都の実家までは給油せずとも帰れるのだが、翌日神戸に帰る時に無給油で帰りたかったので早めの給油。 草津に着く頃には風も収まり少し気温も上がった感じがした。
19:23 京都の実家到着。 ODO 26,115km
あ~やっと着いた、寒かった。 京都に寄ったのはプチ里帰りとお墓参りが目的。
この日は家の近所にできたサイゼリヤに連れて行ってもらい、体が冷えていたのでアツアツのスープと肉を食べまくった。 美味しかったわ~
翌11月5日 前日とは違い暖かな日、午前中にお墓参りに行き、昼に母が作ってくれた私の大好物の小イワシの天ぷらを堪能した。
15:15 京都の実家出発。
運悪く、名神高速の高槻辺りで事故渋滞にはまり疲れた。 渋滞の時バイクはキツイ。
17:10 芦屋着のガソリンスタンド着 ODO 26,185km 燃費 38.1km/L
17:17 帰宅。
なんとか日のあるうちに帰れた。
AX-1、1,000kmのツ-リングお疲れさん、来年はどんなタスクを達成しようか。
今回の、とっても短い私の旅、初めは私一人でバイクで行く計画を立てた。 しかし天候が悪かった場合、車なら、ひょっとしたら奥さんも行くかなと思い聞いてみたところ「行きます!」の乗り気な返事に車で行く事になり、いちおう子供の都合も聞いてみたらこちらも「行く!」との返事で家族旅行になった。 今年、夏の家族旅行も無かったしそれもいいかなと思った。
特に奥さんは先月の千里浜ツーリングも留守番してもらったので旅行したかった様だ。
憧れのヒーローに会いに行くのに、バイクで一人で行くのと、家族で車で行くのは微妙な違いがある。 うまく言えないが、言葉に表すなら、少年ハートで行くか、お父さんハートで行くかというところか。 結局当日の朝、子供が体調をくずして一人で行く事になった。
あれから一週間以上経ったが、モロボシ・ダンと一緒に撮った写真を見ては思い出し、つくづく行って良かったと、 「僕はモロボシ・ダンと会ったんだ!」
一生の思い出。
本日の体重 56kg
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