遠い昔、中学2年の時に校内の合唱コンクールで「流浪の民」という曲を歌った。
なぜこんな事を唐突に言い出すのかというと、それは突然頭の中に「流浪の民」という言葉が思い出されてきたからだ、理由は私にも分からない。
「ニイルの水にひたされて~、きららきらら輝けり」の一文だけ節と供に記憶に残っている。 私にとってはは全編難しい言葉でできた歌詞で意味も分からないなりに只呪文の様に歌っていた。
中学3年間で課題曲と自由曲合計6曲歌ったはずだがこの「流浪の民」以外は曲名さえ思い出せない。
中学2年の時の担任が音楽の先生で、練習は当然ながら気合が入っていた。 一度などは土曜日の午後から、わざわざ自宅に電話をかけてきて練習に呼び出された事もあった。
私も断れば良いものを、当時は自主性が無いうえに素直さも残っていたものだから先生に言われるといやいやながら「はい」と返事してしまった。 土曜日の午後に音楽室に行くと案の定、女子が10数名、男子はわずか3名だった。 何で用事があるとか言って断らなかったと自分が嫌になった。
男子のパートのへんてこな節の部分を、他のパートに引っ張られない様に練習しながら、どうせ歌うならこんな変な曲じゃなくてハレルヤコーラスとか歌いたいと思った。
コンクールでは担任の先生の頑張りにもかかわらず、一位を取れなかった。 ただ歌い終わった後、他のクラスから「すごかったね」と評価は悪くなかったようだった。
そんなに良かったのか?、そお言えば私はこの曲を、完成されたコーラスとして一度も客観的に聞いた事が無かったので、できれば聴いてみたいと思った。多分今ならスマホで簡単にモニターできただろう。
そこで思い付いたのがYou tube、曲名も分かっているし、音楽が担任の先生が選んだ曲だから多分合唱では定番に入る曲だろうと思い探してみたらアッサリ見つかった。 「流浪の民」 シューマン。 シューマンだったのか~知らんかったわ(笑) 、そのぐらい何も分からないまま歌っていたのだ、それでは一位が取れないも無理は無い。
早速聞いてみたら、限りなく透明になっていた脳内の歌詞カードが克明になっていく。 そうだったそうだった、そんな歌詞だった。 そして難しい歌詞は大人になった今でも良くわからない(笑)
そういえばソロパートもあったな~、当時誰が歌ったか知りたくなった。 まあ歌った本人は覚えているんだろうな、歌詞と供に。
You tubeのお陰で懐かしい曲と再会できた。
担任の先生は今もお元気だろうか。
今からもう一回聴いてみよう。
本日の体重 56.5kg
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