2013年の走り納め?ツーリング 奈良・和歌山紀伊半島・2
リザーブに入ってから20kmほど走行するとR169は上北山村辺りで通行止めとなった。
そこから迂回路に入りR169戻るのだが、私は勝手に迂回路は短く、すぐにR169に戻れると思い迂回路手前にあったモービルのスタンドで給油をしなかった。 これにより後に山中でガス欠という最悪の事態を招く事になるのである。 以前に仕事でR169のこの辺りのガソリンスタンドに配送した事があり、そ知識が帰ってあだとなってしまったのだ。
詳しくない土地を走るときは早め早めの給油だなと、改めて肝に銘じた。
迂回路はとても狭く勾配も急だった、例えるなら京見峠の狭い区間がずっと続く様な感じだ。 「2t以下通行可」となっていたがあれは普通車限界クラスの道だ、自分のバイクが250トレールで良かったと心から思った。
いったい何処まで続くのかと思いつつ走り、いつしか「もののけ姫」のオープニングみたいな世界まで誘われてしまった。
街も海も全く見えないんですけど・・・、これを秘境と呼ばすしてなんと呼ぶ。
ここで写真を撮っていたら反対側かやって来た軽自動車のおばあちゃんが「もうすぐですか」と聞くので三男さんが「まだ結構ありますよ」と答えたら冗談ぽく深くため息をついたので笑ってしまった。
道行く脇の小さな標識にはR425まであと16kmなんて書かれている。 R169までではなくR425までなんだからエライ事だ、そこからR169までR425を走るのだから、いったいR169まであと何kmなんだ。
ようやくR425に出たので現在位置を確認。 急勾配を結構走ったのでそろそろ燃料が心配になって来た。
地図を見るとR425には出たもののR169までまだ少し距離がある。
不安を抱えつつR425を走っていると案の定ガス欠、R169は何処にも見えない。
タンクを揺らすとチャプンと音がするので車体を左に傾けて右サイドのガソリンを燃料コック側に流す、これでまた少し走る事ができる。
途中バスボートが集まっている場所があったので燃料を売ってもらおうかと思ったが地図上ではR169まであと長く見積もっても5km以下だったのでとりあえず行ける所まで行く事にした。
ヒヤヒヤしながら走る事数分、エンジンがガタガタ言い出しアクセルの反応が悪くなって数秒後、ついに燃料が無くなりエンジンが止まった。
今一度車体を傾けてみるもののむなしくセルが回るばかり。 山奥の妙に整備されたダムの上でAX-1完全に沈黙。
タンクキャップを外して中をのぞくと当然スッカラカン、タンクの中には錆一つなくすごくキレイな状態だ。
お~やっぱり程度のいいAX-1だ、と感心する。←感心してる場合か!
ポカポカ陽気、山奥の見知らぬダム、人影もなく風が止んで無音の世界がやってきた。 なんだか不思議の世界にトリップした気分になった。
まあツーリングの途中でガス欠になって三男さんに迷惑をかけたのでノンビリする訳には行かないのでとりあえず周りを見渡す。
するとダムの進行方向に道路が見えた、どおやらR169に出たみたいだ。
三男さんが「標識を確認してくる」と言って走っていった。 コチラは少しでも前に進むべくAX-1を押して歩く。 暫くすると三男さんがダムの上をコチラに向かって歩いて来た、標識はR169であっていたそうだ。
しかし何故歩いて戻って来たのか聞いてみると「何でやろ」と、思わず2人で笑ってしまった。
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