よく考えてある体勢
別に相撲ファンではないのだが、たまにニュースなので相撲を見たりする。 その時に相撲の立ち合いでよく行司が「手を付いてぇ~」と言っている。
なるほど見てみると、ほとんどのお相撲さんが手をきちんと土俵に付けていない。 片手だけを土俵に付けるスタイルがほとんどで、最後の瞬間に軽く残りの片方の手でチョンと土俵をかすって立ち合っている。
立ち合いは両手をつけるというしきたりなのだからきちんと付けば良いのにと思う。 他のスポーツに例えるとフライングに近いものがあるのじゃないだろうか。
そこで両手を付きたくない訳があるのか自分で立ち合いの体勢をとってみた。
すると「なるほど!」と思う体勢である事がわかった。 両手をきちん地面に着けると、とてもじゃないが鋭いスタートダッシュは無理なのだ。
前に勢い良く出ようと両手に重心を置くと、両足の接地圧が極端に軽くなり、しっかりと地面を蹴る事ができない、車でいうホイールスピン状態になる。
次に地面をよく蹴れる様に両足の方に体重を乗せると、前傾にならないので、前に行く力が無くなり、垂直へしか身体を持って行きずらくなる。
どちらに体重をかけるにしても、勢いが封じられる優れた体勢と言えよう。
だからこそ、取り組みを行うお相撲さんはどちらも両手をキッチリと土俵に付けて公平な条件で勝負してほしいものだ。
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