オッサンvsPAO
ガソリンスタンドのピットの中から声が聞こえた。
「あかへん!」 「かたい」 、なにやら苦戦中の様子。
一人では無理とみたか助っ人に店のオバサンをよぶ。 そしてボンネットを開けるノブを引くように指示。 どおやらボンネットが開かないようだ。
オバサンがノブを引くもボンネットは開かない。
「一回表に出すわ」 「ん~んん」
ピットから人力で押されてPAOが出てきた。 何だ、エンジンもダメなのか?
更に作業は続く。 オバサンはノブを引き、オッサンはボンネットの前に手をかけて「狭い!」 「カタイ!」と唸る。
そのうちにお客さんが来てオッサンは給油作業に行ってしまった。
するとオバサンは私に「運転手さん、これ開けられへんか見てえな」と。
そこでノブを引いてみるが何か手ごたえが悪い。 ワイヤーが錆びているのかな、なんせ古い車だし。 とりあえずボンネット側にもレバーが無いか確認した。
車の前からボンネットの隙間を見ると、ナント手前に蝶番があるじゃあ~りませんか。 はは~ん、とボンネットの後端を見ると5mmほど浮いていた。 ニヤリ
ボンネットは後ろから前に開くタイプだったのだ。 旧車にたまにあるタイプで、 クラシックなスタイルにデザインされたPAOだけに、この辺も凝っていたみたいだ。 エンジンルームには小さなマーチのエンジンが搭載されていた、懐かしい。
反対に開くボンネットを見てオバサン大笑い。 それを見ておっさんはあんぐりと口を開けていた。
オッサンはよほど恥ずかしかったのか私には目もくれず、エンジンにオイルを入れ始めた。
なるほど、ピットでエンジンオイルを抜いたはいいが、ボンネットを開けられずエンジンもかけられなかった訳ね。 プププ
私はおじさんが可哀想なのでそ知らぬフリをしておいた。 気遣ってます~
オイルを入れ終わると程なくオーナーが車を取りに来られた。 そしてオッサンは何事も無かったように車を引き渡した。 面子は保たれた。
あのタイミングなら、私が居なければ間に合っていなかったな。
オッサン、もう少し冷静に行きましょう。
PAOとフィガロは私の大好きな車だ。、特にフィガロは。
トランポが必要なかったら欲しい2台だ。
トヨタならAW11、 マツダなら初代ロドスタなんか良いですね~。
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