天晴れ、少年
田舎国道を走っていると、前方の信号の無い横断歩道を学童が横断中だった。 当然私は安全な距離を置いて停車。
リーダー格の少し体格の良い少年が、真剣な顔で道路の中央で黄旗を掲げて下級生全員を渡らせている。 なかなか堂に入った所作だ。
最後の児童が渡りきると、続いて自分横断歩道を渡る。 こちらに軽く会釈でもするのかと思ったら、旗を前方に掲げたまま、顔も進行方向へ向けて一心に渡りきった。
横断者が居れば、当然車は停車しなければならない義務があるので、挨拶は必要ないのかも知れないが、なんだかこの少年ぽく無い気がした。
と思ったら、渡りきった場所でクルリと踵を返し、私に向かって体を正面に向け、両手をピシット身体に沿わせ深々と一例!、なんと清々しい少年か。
少年、天晴れじゃ。←殿様か
私もつい、ハンドルに手をそえつつ深く会釈したのであった。
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