棒鱈で完結
今年の正月は仕事の都合で、少し帰省が遅れた。 お節料理の「棒鱈」を楽しみにしていたが、今回は少ししか作らなかったようで、帰ったときに「棒鱈」はもおなかった。
すると母が、正月明けに、市場へ行って、わざわざ「棒鱈」を買ってきてくれた。 その値段をみて、こんなに高かったのかと驚いた。 私の休暇中には間に合わないので、後日宅急便で送ってくれる事になり、それが今朝届いた。
早速立て続けに三つ食べた、美味しかった。 干物らしく、噛むほど味がでる。 冷えていても充分美味しいところがお節料理らしい。
お節料理では、名わき役的な「棒鱈」と「黒豆」が好きだ。 年の暮れ、台所から普段の料理とは明らかに違う匂いが漂い、祖母や母が忙しく働く覚えがある。 この光景をみて、「ああ、お正月が来るんだ」と心がはずんだものだ。
お節料理の中でも、「棒鱈」は、お重の中で結構遅くまで残っていた。 その分、長く食べたので舌にお節料理の味として深く残ったのではないだろうか。
だから、この「棒鱈」を食べる事によって、私のお正月の味は完結されるのである。
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